第34回U-20プログラミング・コンテスト
HOME コンテストについて 概要・応募要領 過去の入選作品 実行委員紹介 よくある質問
お問合せ
受賞者のその後
実行委員コラム
実行委員からのメッセージ
外部リンク
経済産業省
情報化月間ポータルサイト
U−20プログラミングコンテストバナー
バナーを配布しています。
詳細はこちらよりご覧ください


ツイナビ公認アカウント
リーフレットダウンロード
 
相互リンク
セキュリティキャンプ
ITジュニア
ICT
パソコン甲子園
スーパーコンピューティングコンテスト
Rubyプログラミングコンテスト
JOI
U-16 釧路プロコン
asahikawa
 
実行委員コラム

このコーナーでは、宮本久仁男 委員のコラムを掲載していきます。
実行委員の考え方に触れることで、みなさんが応募への一歩を踏み出すきっかけになればと思います。

■ 第3回 「最終審査会を終えて〜振り返り」 (2013年10月16日)

第2回のコラムで、私はソフトウェアについて以下の3つのことを書きました。

●本当によいソフトウェアは、マニュアルそのものが必要ない
●ユースケースを考え抜かれたソフトウェアは優秀であることが多い
●チャレンジが明確なソフトウェアは好感をもたれることが多い

私の見立てでは、今回の作品は、この3つのいずれかもしくは複数項目を満たすと感じています。
作品の中には、実際すでに実用に供しているものも見られますし、オープンソースソフトウェアとして配布されているものもあります。

U-20プログラミングコンテストのレギュレーションとの兼ね合いはあるものの、何らかの形で公開・配布を行われているソフトウェアや、ユーザのフィードバックを受けて改善を行っているソフトウェアは強いです。

来年U-20プログラミングコンテストに応募しようと考えられている方も、このような考えをもって開発を行ってみたら、もしかしたらよいものが出来るかもしれません。是非チャレンジしてみてください。

■ 第2回 「第一次審査を終えて〜工夫すべきポイント」 (2013年9月20日)

9月15日〜16日で、予備審査と第一次審査を完了し、時期的には最終審査会を待つころとなっています。ある年は最終審査会の時に台風が直撃しましたが、今年は予備審査で台風に直撃されるという状態でした。
今年の最終審査はよい天気であることを祈りたいです。

U-20プログラミングコンテストは、事前審査、予備審査、一次審査の3つの段階を経て最終審査を行う作品を決定します。私自身はこのうち、予備審査と一次審査にかかわってます。
一部関係者が重複することはありますが、まったく同じメンバで審査を行うというわけではないので、審査時の観点について多様性を持たせることには成功しているのかな、とも感じます。

昨年のコラムを読み返すと、言いたいことについてはあまり変わってないかなと感じるのですが、そんな中でも新たな発見があったり、なんとかしてほしいということが出てくることもあります。

●本当によいソフトウェアは、マニュアルそのものが必要ない

完全に必要ないところまで行けばいいですが、なかなかそういうわけにもいかないのが現実です。とはいえ、個人的にはこだわってほしいところの1つかなとも感じます。
ユーザが目的を達成するために、ソフトウェアを使う負荷まで勘案して作られたソフトウェアは、多くの場合大変優秀なものになります。これはゲームであってもそうでないものであってもかわりません。

●ユースケースを考え抜かれたソフトウェアは優秀であることが多い

これは、自分以外の誰かが使う、もしくは自分が使うにしても用途や目的を明確にし、その目的を過不足なく明確に達成出来ているソフトウェアは、優秀であることが多いということを意味します。

●チャレンジが明確なソフトウェアは好感をもたれることが多い

作成者がどのようなチャレンジを設定しているのか、がわかり、そのチャレンジについて「あるある」を他者から引き出せるようなソフトウェアは、好感をもたれることが多いです。もちろん、設定したチャレンジについて解決していることが大前提ですが…。

昨年書いたところに加えてというところだと、上記3点が大きなところでしょうか。
といっても、何も難しいことをしろと言っているわけではありませんし、

・出来た後にちゃんと使ってみる
・自分以外のだれかに使ってもらって評価をいただく

ということをするだけでもだいぶ違います。
来年の応募を検討されている方々は、こういう「自分以外を意識する」という部分にもこだわってみてはいかがでしょうか?

■ 第1回 「3日で応募作品を作る方法」 (2013年8月26日)

諸般の事情により、プロコンコラム第1回目がここまでずれこんでしまいました。謹んでおわび申し上げます。

今回はいきなり「応募に際してどのくらいの期間かかるんだろう?」という話をさせていただきます。
締切が「平成25年8月30日(金) 17:00必着」ということで、相当時間的に厳しい状態ですが、「まだ間に合うかも!?」という例をかいつまんで。ちなみにある年は「コラム掲載時点で締切まで3日」しかありませんでした。

結論から言うと「やり方によっては間に合うんじゃないですか?」と感じています。
以下にやり方や考え方の例を示します。
人によってはゼロから作ることも可能かもしれませんが、さすがに何もないところから3日で応募作品を作るという人は、気付いたタイミングでソフトウェアを開発出来るかなと感じています。

(1) これまで作ったものを見直す
(2) この機会に「アイデアだけはあったもの」を具現化してみる
(3) ハッカソン(*)等のイベントに参加した時に作ったコードを見直す
(4) 夏休みの工作よろしく作成したソフトウェアを応募してみる

上記(1)(2)は、昨年の第2回コラムにも書いてありますので、詳細は割愛します。
(3)は(1)と似てますが、コードを書いた機会が違います。最近よく行われているハッカソン(*)などのイベントに参加した人は、その際にまとめて作ったものや、これまで作ったものをまとめて1つのものとして見せたなどの経験をお持ちのことと思います。そういう成果物を見直して、「応募できる」と思ったら応募してみてはということを意味しています。
(4)も(1)と似ていますが、クラブ活動や学校の夏休みの宿題として出された課題をアレンジすると、応募作品に出来る可能性もあります。

人によっては、コードを書くよりも応募用紙を書く方が大変かもしれませんが、委員があっと驚く素晴らしい作品を送っていただければ幸いです。


(*)ハッカソン(Hackathon):
ソフトウェア開発に興味のある人が集まって、期限を決めてソフトウェアを作るイベント。
何かのテーマが設けられることが多い。


株式会社NTTデータ 品質保証部 情報セキュリティ推進室, NTTDATA-CERT
情報セキュリティ大学院大学 客員研究員/セキュリティキャンプ講師(2004〜)
Microsoft MVP - Enterprise Security (〜2013/9) /博士(情報学)
主たる興味は、プラットフォームセキュリティや、そこに関連したソフトウェアだが、楽しむ時は特にこだわらずになんでも楽しむ。物事を調べたり効率化するために自分用のツールを書くことも多い。
使われているものの代表例は、mod_encoding for Apache2。
OSSやセキュリティに関連した著書や寄稿は多数。最近だと「Xen徹底入門 第2版」(翔泳社、共著)や「実践 Metasploit - ペネトレーションテストによる脆弱性評価」(オライリージャパン、共同監訳)など。

Copyright (C) 2013 「第34回U-20プログラミング・コンテスト事務局」. All Rights Reserved.