- 個人部門 入選作品
- 最優秀賞『ぽたり de アート』
- 優秀賞『NET. SimSim』(ねっとしむしむ)
- 入賞『わーどでぃれいしょん』
- 入賞『KAITENBO~』(かいてんぼー)
- 入賞『ケータイ菜園』
- 入賞『AT HOME CHILD 目指せクッキングマスター~』
入賞『KAITENBO~』(かいてんぼー)
作品紹介 | |
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表彰理由 | 棒を題材に使った対戦型ゲーム。自分のキャラクターは回転する棒の端に固定されており、もう一方の端に固定された相手と戦う。回転の方向は両者の操作により決まるので、掛け引きが大変面白い。これまでに無いアイディアのゲームでオリジナリティが高く、かつ十分楽しめるコンピュータとの対戦も可能であるが、対戦アルゴリズムも良く考えられており、バランス良く仕上がっている。 |
作品名 | KAITENBO~(かいてんぼー) |
制作者 | 「センス無いよね」 学校法人新潟総合学院 新潟コンピュータ専門学校 ゲームシステム科 2年 武居 正/皆川 裕/江村 智史 |
作品ジャンル | 回ることを題材にした対戦型ゲーム |
作品概要 | 中心が固定された一本の棒の両端に自分と相手のカプセルがそれぞれくっついています。 勝敗条件は相手のカプセルの耐久値を先に0にした方が勝ち、逆に0にされたら負けとなります。相手の耐久値を減らすには、棒の中央に設置された砲台より発射される弾を、相手のカプセルに当てるという方法がもっともポピュラーな手段となります。弾に当たらないためには、カプセルを動かせばいいのですが、カプセルが棒に固定されているといった設定上、自分のカプセルの動きに相手のカプセルの動きが連動し、逆に言えば相手の動きが自分のカプセルの動きと連動しますのでここに駆け引きが産まれます。 カプセルを動かす方法には二通りあります。一つは棒に少しずつ連続的にモーメントを加え続ける事の出来る、通常のジェット噴射。もう一つは燃料を消費することで棒に瞬間的に大きなモーメントを加える、強いジェット噴射があります。また、弾に当たらないためには、避けるだけでなく、バットを振り回して弾を打ち返すことも出来ます。バットを振り回すにも、強いジェット噴射を行うにも燃料が必要ですが、燃料はほおって置くと少しずつ回復しています。カプセルの移動する円周上より少し大きな円周上に、『?』マークが出現します。その?マークに弾を当てることで?マークがアイテムに変わり、そのアイテムとカプセルが接触することで様々なアイテムを手に入れることが出来ます。またオプションでは、コンピュータの強さをはじめ、様々な項目をいじることが出来ます。 |
開発言語、ツール | C言語、Microsoft Visual Studio .NET 2003、EDGE1.29a、Adobe PhotoShop6.0、Detonation 1.22 |
プログラムソースの規模 | 約19000行 |
構想から 完成までの期間 |
約3ヶ月 |
制作者からのコメント | |
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こだわりポイント ・独自のアイデア |
本作の最大の特徴は一本の棒でゲームが成り立っているというところです。
プレイヤーはそれぞれ棒の両端に固定されていますので、これによって互いの行動が互いの動きに影響を与え合い、移動という最もポピュラーな動作の一つに、高い戦略性が生まれました。 また、移動範囲が円周のため、何処まで行っても移動の限界というものがなく、それによって、純粋に移動という戦略を楽しむことが出来ます。 移動手段にも通常のジェット噴射と強いジェット噴射の二種類を用意することで戦略にさらに幅を持たせ、さらに攻撃手段、防御手段を複数用意することで、個人個人で異なった戦い方が出来るよう作り込みました。 そして、ゲームの画像には曲線をふんだんに盛り込み、画像だけでなく発射される弾や、アイテムの動き等にも、曲線的な動きを大切にし、ゲームの世界感に入り込みやすく、回転という遊びをより楽しんでもらえるよう心がけました。 加えてオプションの項目にはキーコンフィグはもちろん、コンピュータの強さや、ゲーム速度等をプレイヤーが選択できるようにしたことで、初心者から、上級者までの多くの人が快適に楽しめるように作り込みました。 |
応募したきっかけ | 学校の先生に進められて |
プログラム開発歴 | 全員1年です。 |
指導者の有無 | 制作指導されたのは阿部貴企先生です。 先生には以前から「与える者の立場からではなく、与えられる者の立場になって考える」よう繰り返し教わりました。 制作中には特別『こうしなさい。』といったことは仰らず、制作者とは異なった視点で、「なるほど」と思える、私達が納得できるアドバイスを多くいただきました。おかげでのびのびと制作することが出来、かつ、私達だけでは気づく事の出来なかった方向性に気づくことが出来、お陰でより良いゲームになったと感謝しております。 |
どうやって 勉強したか |
C言語の基本は学校の授業で教えていただきました。 後はひたすら打って失敗して打って成功しての繰り返しでした。 |
受賞の感想 | 担任の先生から突然、「入選したよ」との連絡をいただき、まさか入選できるとは思っていなかったので、思わず固まってしまいました。 仲間で協力して『良い』と思えるものを作り、私達の『良い』が他人に認められた。その事実を本当に嬉しく思いました。 しかし、今回の入選で満足せず、これからもより『良い』もの、玄人好みのものではなく、万人が受け入れることの出来る『楽しさ』を持った良いものを作って行きたいと思っています。 |
最後に | 受賞後の変化:自分の作った作品をもっと周りの人に知ってもらおうと思うようになりました。そして、様々な人たちに自分の作品を評価してもらうことにより、どこに改良の余地があるのか、どこが良かったのかを知ることができました。 |