- 個人部門 入選作品
- 入賞『円周率計算分散処理アプリケーション』
- 入賞『避難』
- 入賞『VESTIGE 紅い記憶』
入賞『VESTIGE 紅い記憶』
作品紹介 | |
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表彰理由 | 3Dの長編リアルタイム・ロールプレイングゲーム(RPG)。 プログラミングはもとより、ゲームストーリーからキャラクターデザインまでWAVファイル以外の素材もすべて一人で自作している。今回、「自分が作りたいものを作る」という熱意や意欲を一番感じさせた作品である。作品はHSP(Hot Soup Processor:BASIC言語の書式をベースとしたプログラミング言語)で一つひとつ地道に作り込まれ、キャラクター設定・ストーリー展開もよく練られている。プログラムが自分を表現するツールであることを再認識させられた。今後さらに個性を発揮し、独創性豊かな作品に挑戦してもらいたい。 |
作品名 | VESTIGE(ベステージ) 紅い記憶 |
制作者 | 愛知県高浜市立高浜中学校 3年 貞本 陶太 |
作品ジャンル | ゲーム |
作品概要 | 3Dのロールプレイングゲームです。宝石を採掘する棟梁の孫である主人公が、謎の赤い石の力で別の世界に行き、若い剣士と包帯を巻いた男に出会い、元の世界を拠点に、三人で行方不明になった少女を探して旅をするという冒険物語です。主人公を各種キーで操作し、フィールドを探索します。途中で様々な敵キャラクターが立ちはだかります。彼らとの戦闘はリアルタイムで進行し、攻撃だの防御だの術だのと慌ただしいです。探索しているうちに、色々なところで古代の念術師の念が込められたパワーストーンという石が手に入り、利用すれば戦闘で特別な念術を使うことができます。まともにクリアしようと思ったら、一週間くらいかかる大作です。 |
開発言語、ツール | Hot Soup Processor3.0 他 |
プログラムソースの規模 | 見た限りでは6,000行近くいっていますが、圧縮すればもう少し少ないと思います。 |
構想から 完成までの期間 |
8~9ヶ月 |
制作者からのコメント | |
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こだわりポイント ・独自のアイデア |
キャラクターモデル、モーション、システム、シナリオ、BGM、すべて僕自身のオリジナルです。なので、どこというわけではなく、すべてにおいてこだわりました。特に、敵のキャラクターの姿はだれでも知っているような形態ではなく、自分で考えた独自のデザインにすることで、登場時のインパクトを高めたつもりです。生命力が減少したとき、回復する薬や技に頼りまくるRPGが多いですが、この作品では、防御コマンドの効果を高くして尊重性を上げ、回復手段を少し厳しくしたことで、リアルで緊張感の高い冒険が楽しめます。 |
苦心した点 | やはり、膨大な量の素材ファイルを一人で作り続けたことが第一です。戦闘場面の制作も、考えがなかなかまとまらず、時間がかかりました。たぶん2~4ヶ月くらい。いろんなことを試してやっと今の形になりました。バグの幾つかは原因不明のまま原因不明に直っていて、自分で自分を翻弄していたような気もします。それとフィールドに配置する敵や袋が壁に吸い付いて調整に苦労しました。 |
応募したきっかけ | プログラミング部の顧問の先生にチラシをもらって試しに応募してみました。 |
プログラム開発歴 | 2年半 |
指導者の有無 | 部活の顧問の先生がいますが、あまり教えてもらっていません。 |
どうやって 勉強したか |
使っている言語に関する様々な本を読んだりサンプルを参考にしたりしました。 |
受賞した感想 | この「3メートルもあるけどところどころほつれているマフラー」のようなゲームが、受賞するとは夢にも思っていませんでした。僕も含めた家族全員が「あんなんでいいんだ」と口に出して言いました。僕としては、ただ遊んでいたような感覚だったのに、こんな立派な賞をいただけてどこか申し訳ない気がします。次回、もし挑戦するなら、もう少し捻るべきですね。 |
インタビュー(最終審査会・表彰式) | 最終審査会では、落ち着いてきっちり説明できたのでプレゼンテーションは100点満点だったと思います。キャラターをはじめ細部にわたってオリジナルにこだわり、ほとんど独学で作りました。将来はどの分野に進むかはまだ決めていません。 |